1.光のとびら

作詞:イルカ
作曲:イルカ

永いトンネルを抜けると
まぶしい光が 差し込んで来る様に
あなたのまっすぐなまなざし
信じる心を 教えてくれた

山に抱かれた ふところの街
時は流れて 海へと注ぐ
傷付いた心 抱き合って
育てた都 あなたを忘れない

さあ 扉を開けよう
さあ 光の扉を

雨が続いた 坂道
今年も変わらず 輝いてるのが見える
あなたのくれた ほほえみ
こんなに咲かせたよ 虹色の花を

山に抱かれた ふところの街
時は流れて 海へと注ぐ
歩きはじめてる 小さな肩を
いつも見守ってる あなたを忘れない

さあ 扉を開けよう
さあ 光の扉を


2.ラバーボール

作詞:イルカ
作曲:イルカ

いつも こんな日だったら いいのにな
ひざしはまだ高いし 暑くもなく 寒くもなく
何もかもが 生まれかわる頃
こんな時 思わず 歌いたくなる
私の心は ラバーボール

いつも こんな日だったら いいのにな
鏡の前の私は いつになく色っぽくて
だれかに声をかけられそう
こんな時 思わず 歌いたくなる
私の心は ラバーボール

いつまでも 心の音が
ひびいている様な 人でいたいから……

いつも こんな日だったら いいのにな
でもそんな日 ばかりじゃなし
けられたり ふられたり
何もかもが いやになるけど
こんな時 私には 歌があるから
私の心は ラバーボール

ラバーボール
ラバーボール
ラバーボール


3.明日(アスタ)にゃ間に合うな

作詞:イルカ
作曲:イルカ・石川鷹彦

頭が疲れたら 心が望んだら
そんな時は Hasta manana(アスタ・マニャーナ)
世界中の誰にも 時は流れる

山積みの書類は 見るのも嫌だね
そんな時は Hasta manana
息を抜いてみたって たまにはいいじゃない

追われっぱなしの毎日 同じ仕事の繰り返し
気がつきゃ言葉もきつくなる
そんな事 自分のせいじゃないよ

あのコにふられたら 何も手につかない
そんな時は Hasta manana
何が幸せか 思い返してね

そんな時は Hasta manana
そんな時は Hasta manana
そんな時は Hasta manana

心を少しだけ旅人にしようよ


4.心はプラス

作詞:イルカ
作曲:イルカ

大きなビルの足元を
小さな人間が歩いてる
氷がとけない街
でも 心は寒くない 寒くない
2月14日の お菓子屋みたい
マイナスの風もヘッチャラ 心はプラス

言葉や顔が ちがっても
お金がある人も ない人も
街を歩けば みんな同じ
鼻が赤い 耳がいたい「寒い」
部屋の中の紅茶は みんな同じ「あつい」
マイナスの風もヘッチャラ 心はプラス
ラララ……
ラララ……
マイナスの風もヘッチャラ 心はプラス

ピアノ弾きの おじさんの
やさしい歌を聞いた帰り道
毛糸の手袋はずして
ハトにパンくずをあげましょう あげましょう
君たちもきっと 寒いだろうね
マイナスの風もヘッチャラ 心はプラス
ラララ……
ラララ……
マイナスの風もヘッチャラ 心はプラス
ラララ……
ラララ……


5.雨の物語

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

化粧する君の その背中がとても
小さく見えて しかたないから
僕はまだ君を 愛しているんだろう
そんなことふと思いながら

窓の外は雨 雨が降ってる
物語の終りに
こんな雨の日 似合いすぎてる

誰もが物語 その1ページには
胸はずませて 入ってゆく
ぼくの部屋のドアに 書かれていたばすさ
“とても悲しい物語”だと

窓の外は雨 あの日と同じ
肩を濡らした君が
ドアのむこうに立っていたのは

窓の外は雨 雨が降ってる
いく筋もの雨が
君の心のくもりガラスに


6.海岸通

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

あなたが船を選んだのは
私への思いやりだったのでしょうか
別れのテープは切れるものだと
なぜ 気づかなかったのでしょうか
港に沈む夕陽がとてもきれいですね
あなたをのせた船が小さくなってゆく

夜明けの海が悲しいことを
あなたから教えられた海岸通
あなたの言うとうり妹のままで
いたほうがよかったかもしれない
あなたがいつかこの街離れてしまうことを
やさしい腕の中で聞きたくはなかった

まるで昨日と同じ海に波を残して
あなたをのせた船が小さくなってゆく


7.Follow Me

作詞:イルカ
作曲:イルカ

本当は明るい人が好きなのね
電話の音ばかり気にしているわ
肩にふれてる指先さえも
あの頃のあなたを感じられない

Follow Me そう言って
Follow Me きっと きっと
Follow Me ひきよせて
もう少しそばにいてよ
Follow Me そう言って
Follow Me きっときっと
Follow Me かわれるわ
ついて行く もう一度

夏が過ぎる頃私はひとりね
そんな時あなたもさみしければいいのに
別れの予感を吹き消す様に
街角でかまわない 抱きしめてほしい

Follow Me そう言って
Follow Me きっと きっと
Follow Me ひきよせて
もう少しそばにいてよ
Follow Me そう言って
Follow Me きっときっと
Follow Me かわれるわ
ついて行く もう一度


8.17ページのエッセイ

作詞:イルカ
作曲:イルカ

重い足をひきずり 家に辿りつけば
ドアの鍵を一人開け カバンを放り投げる
規則だらけの毎日に 押し潰されそうになるよ
だけど私の心は暗くない 新しいレコードに
針を落とす
その瞬間に生き返る
すべてがいい方向へと変わる

When I was seven teen
ぐれもせず 夢だけは持ってた
When I was seven teen
肩抱いてくれる ボーイフレンドの一人もいなかった

スピーカーに耳をつけて ボリューム上げれば
私だけにうたってくれる。となりのオヤジが壁を叩く。
オトナ達は決まって言うの「ギターばかり弾いてたら
今に後悔するよ」。「アンタとはちがうわ」そう言ってから
ギター握る
その瞬間に生き返る
すべてがいい方向へと変わる

When I was seven teen
このままでいたい「18になるのさえ悲しいね」って
When I was seven teen
友だちだった あの娘はきれいな髪をしてた

When I was seven teen
あの頃の事 忘れそうになる事もあるけど
When I was seven teen
“魂”だけは 誰にも 自分にも 縛られない


9.サラダ日和

作詞:来生えつこ
作曲:廣田龍人

サラダ日和の季節は
あなたレタスもトマトもかかえて来てね
私パセリの頭で
少しパーマを強くかけすぎたみたい

恋は不思議 ときめくから
眠たい目も すぐ開くわ

朝の電話が 鳴りひびいても
明るい声で 小鳥ほどに 唄うほどに

恋愛日和 晴れた空と あなたを待って
ドアも開けて
窓辺は緑 部屋の中に 吹き込む風と

あまり高望みしない
期待しすぎてハートを焦がしすぎるの
さらりサラダの味わい
そんな恋ならいつでもナチュラル・ハート

あなた風を 連れてくるわ
海のような おおらかさも

レモンの切り口 みたいにあなた
さっぱりしてる 言葉つきも みんな好きよ

恋愛日和 いつもこんな 天気にしてね
二人のため
窓辺は緑 いつもそんな 気分でいたい
yah yah yah

チャイムと口笛を 同時にひびかせて
身軽にやって来る あなた

恋愛日和 いつもこんな 天気にしてね
二人のため
窓辺は緑 いつもそんな 気分でいたい


10.私なら

作詞:イルカ
作曲:イルカ

訳もなく真夜中に 目覚めるのはきっと誰かが
私を呼んでるからと あなたが言ってたのに

閉ざした自分の心が 夜の海の様に淋しくて
誰かのぬくもりがほしい そんな時は

どんなに遠くても どんなに疲れていても
あなたを抱きしめに行ってあげるわ
今すぐ……私なら

いつだって側にいて やさしくしてくれる人なら
誰でもいいなんて 自分を失くした時は

何と思われてもいい擦り切れたプライドも捨てて
あなたを抱きしめに行ってあげるわ
今すぐ……私なら

世界中を敵に回しても
すべてを失っても
あなたを必ず助けに行くわ
あなたが側にいてくれるなら

どんなに遠くても どんなに疲れていても
あなたを抱きしめに行ってあげるわ
今すぐ……私なら


11.君の人生

作詞:イルカ
作曲:イルカ

明け方の街を 子猫がじゃれてる
首についた鈴を もどかしげに 響かせて
「つかの間の時を 楽しんでるのさ」
そう言って 猫は走り去った

私は私を泣かせてばかり
臆病で 自信なくて ごめんね

君は君の人生の 主役になれるのか
誰の為でもなく 自分の道
誰かが泣いてる 心の底で怒ってる
それはまだ見えぬ 君の姿

この時代と言う 時の流れが
行き詰まって ただ横に流れてるとしたら
直角に下から 突き上げる そんな生き方をしてみたい

耳をすませば 聞こえて来る筈
寝静まった 夜の街に声が響くよ

君は君の人生の 主役になれるのか
誰の為でもなく 自分の道

念ったとたん星は流れ 願ったとたん想い叶わず
叶わずとも いつも あの星
心の中に いつかいつか

君は君の人生の 主役になれるのか
誰の為でもなく 自分の道
君は君の人生の 主役になれるのか
誰の為でもなく 自分の道
誰の為でもなく 自分の道


12.バラの谷から-民草の歌

作詞:イルカ
作曲:イルカ

森は毎日生まれ変わる そんな風にすべて時の流れが
説き明かしてくれるから 今日も生きて行けると
男はかみしめる様に言った

その男はフィドラー
誰もが心の湖に 沈ませた想いを 道づれに
酒場から 酒場へと さまよう

歌は人から人へ伝えられる それが禁じられた歌であっても
人は小声で口ずさみ 国をも越えて育ち行く
牧場を流れる風の様に

その男はジャグラー
命綱はいつもつけずに 人々を笑わせる 黒い瞳
街角の 片隅に たたずみ

ウラルを越えてやって来た ボルガを越えてやって来た
ドナウを越えてやって来た バラの谷からやって来た

その男はフィドラー
誰もが心の湖に 沈ませた想いを 道づれに
酒場から 酒場へと さまよう

ウラルを越えてやって来た ボルガを越えてやって来た
ドナウを越えてやって来た バラの谷からやって来た


13.エニー・キイ・OK!!

作詞:イルカ
作曲:イルカ

When I was still a little cupid from heaven.
I watched the love of two,
Wishing to be your daugther.

The house where I was born.
Day and night was night and day.
For my daddy is a jazz man.

Though we were not rich.
Swinging we were around the house.
For my daddy is a jazz man.

Any Key OK!! That's the way you live.
Any Key OK!! Those words are like magic.
Anything I could over come is the gift to me you give.
Anything I could over come is the gift to me you give.
Any Key OK? Any Key OK!!
Anything I could over come is the gift to me you give.

Can you imagine me all grown up.
How wonderful to stand on the same stage.
For my daddy is a jazz man.

Any Key OK!! That's the way you live.
Any Key OK!! Daddy you are the real pro.
Anything I could over come is the gift to me you give.
Any Key OK!! You accepted everything of me.
Anything I could over come is the gift to me you give.


14.ママのお皿

作詞:イルカ
作曲:イルカ

12月が一番好きなのは
きっと私が生まれた月だから
一つになった あの頃から
続けてくれた あのパーティー
朝から ママが作る
せいいっぱいの ごちそう
今年も メリー・クリスマス
赤いモールのサンタ・クロース

とっておきの日にだけ 出してくる
お皿が 2枚程 あるんです
リンゴの ウサギが ピョン・ピョン
ラッパと 積木と キリンがついた
それは大きな ママのお皿
(色があせた ママのお皿)

私がおよめに 来てからは
眠っているのかな? ママのお皿
いつしか私が 使う日まで
われずに待っていて ほしいの
銀色の帽子でやってくる
なつかしい あのパーティー
今年もメリー・クリスマス
ドキドキしてるよ 豆電球

とっておきの日にだけ 出してくる
お皿が 2枚程 あるんです
リンゴの ウサギが ピョン・ピョン
ラッパと 積木と キリンがついた
それは大きな ママのお皿
(色があせた ママのお皿)


15.私のしあわせ

作詞:イルカ
作曲:イルカ

誰でも 一人で生まれて来るでしょ
最初に気付いたのは ママの顔とパパの声
私の一番最初の喜びは
自分の他にも 誰かいる

あなたを思うと 胸が熱くなる
あふれるこの愛を もう誰も止められない
もう一度生まれた… そんな気がしたのは
私を抱きしめる あなたがいる

幸せそれは あなたに会えて 君に会えて
これから先にも すてきな出会いがある
幸せそれは 一人じゃないって 気がついた事

春夏秋冬 誰にも季節が めぐる
一人で 天国の階段を 登る時
きっと私には 見えると思うの
私が愛したすべてのもの

ラララ…………
ラララ…………


16.時の子守唄

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

あなたがいつか大人になって
この家を出てゆく そんな日がきても
愛する人に めぐり逢ったら
その人と離れずに ついてゆくのよ
あどけない その寝顔
どんな夢 見てるのかしら
時よ この子を 守って下さい

あなたがもしも悲しい愛で
傷ついて泣いてたら 帰ってくるのよ
たとえ遠くで 暮らしていても
この家はあなたの 生まれたところ
頬よせる 手のひらで
どんな夢 つかむのかしら
時よ この子を 守って下さい

あどけない その寝顔
どんな夢 見ているのかしら
時よ この子を 守って下さい


17.まあるいいのち

作詞:イルカ
作曲:イルカ

ぼくから見れば
小さなカメも
アリから見ればきっと
大きなカメかな?
みんな同じ生きているから
一人にひとつずつ 大切な命

ぼくから見れば
大きな家も
山の上から見れば
こびとの家みたい
みんな同じ地球の家族
一人にひとつずつ 大切な命

ぼくから見れば
東と西も
よその星から見れば
丸くてわかんない
みんな同じ宇宙の仲間
一人にひとつずつ 大切な命

二つの手のひらほほにあてれば
伝わるぬくもり まあるいいのち
ラララ…


18.梅花(メイファ)

作詞:松本紘斉
作曲:イルカ

梅花が咲く頃 僕は父になる
もし女なら 僕はこう言うよ
つらい時にも 春を呼ぶ
かあさんみたいに 明るく咲く
梅花のような 娘になれよとね
梅花 梅花
春にさきがけて
梅花 梅花
春をつげる花

梅花が咲く頃 私は母になる
もし男なら 私はこう言うの
いつも優しく あたたかな
とうさんみたいに たくましく咲く
梅花のような 青年になれよとね
梅花 梅花
春にさきがけて
梅花 梅花
春をつげる花

潮(うみ)に風が吹いて
梅花咲くと
不思議とみんなが明るくなって行く
力のかぎり
生命目覚めるから
きっと梅花が 春を呼ぶからさ
梅花 梅花
春にさきがけて
梅花 梅花
春をつげる花
梅花 梅花
春をつげる花


19.いつか見る虹~“モルダウ”から~

作詞:イルカ
作曲:イルカ

愛する者のいる事は 幸せな事と思うけれど
出逢いがあるなら 別れも訪れ
喜び悲しみ背中合わせ
せめてここに生まれた事を
愛(いと)おしく思えば

悲しいだけでは泣きません
あなたの心も 凋(しぼ)むから
あたたかな心に 触れた時
思わず涙が こぼれます

春の女神が 微笑めば
すべての命が 萌(も)え出して
根雪も溶けて 若葉に光り
土に沁みる その時…

歓びの涙の ひと雫(しずく)
小川の様に 流れれば
いつしか海原に 辿り着き
大空に光る 虹となる

私の一番の悲しみは 愛する人と人同士が
時にはいさかい 憎しみ合うこと
どれ程心離れていても
いつかきっと分かち合える
その日が来るまで

悲しいだけでは泣きません
私の涙のひと雫(しずく)
いつか虹になれと 祈ります
歓びの光 放ちながら

いつか いつか 愛が…
あなたの心を 照らす日まで
涙は あたたかく ある様に…


20.風にのせて

作詞:イルカ
作曲:イルカ

見知らぬ街の
あの少年に、とどけておくれ
この言葉を……。

風にゆれる花を
「きれいね」とあの人は言った。
ぼくは、今まで何も気づかなかった。

風にゆれてる花が
君には、見えますか?
見ようとしなければ、
何も見えはしないのです。

急ぎ足で通り過ぎて
行くなんて、
君にも知ってほしいな、
心のとびらをあけて。

君に聞こえますか?
ぼくのこの声が、
いつまでもうつむいていないで、
顔を上げてごらん。

風にゆれてる花が
そこには見えるはず、
今すぐとどけてあげたいな。
あの人からもらった、ほほえみを、君にも
風にのせて。

とっても悲しいことがあった時、つらい時、
だれでも、他の人からほほえみをもらうものです。
そして自分もほほえむことが出来る様になるのです。
だから今度は君にも、ほほえみをあげたい。


21.なごり雪

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

汽車を待つ君の横で
ぼくは時計を気にしてる
季節はずれの雪が降ってる
「東京で見る雪はこれが最後ね」と
さみしそうに 君がつぶやく
なごり雪も 降る時を知り
ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

動き始めた
汽車の窓に 顔をつけて
君は何か 言おうとしている
君の口びるが
「さようなら」と動くことが
こわくて 下を向いてた
時が行けば 幼い君も
大人になると 気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

君が去った ホームに残り
落ちてはとける 雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった


22.春

作詞:イルカ
作曲:イルカ

春 早く来てね 私の所へ
あの人の所へ とどけてあげたい
どうして なぐさめたらいいの
男の人の心を

春が来てくれたら 私におしえて
あの人の所へ そっと 置いてくるから
一人ぽっちじゃないと
わかってほしい

春 早く来てね 私の所へ
忘れられた小枝の様に 私は待っている
つばさを ひろげて
あの人が飛んで来るから


23.サラダの国から来た娘

作詞:イルカ
作曲:イルカ

季節の変わり目さえ 気づかない程
ぼんやりしている あなたに
まざり毛糸あつめて マフラーあんで
秋の野原をかけてあげたい
私 あなたの所へ お嫁に来ました
私の夢と心を かごにつめて
サササ サラダ サラダの国から来た娘

あなたがねむってる部屋の窓の
カーテンをそっと 開けてあげたい
そうしたら あなたはウム〜朝が
一番好きになるはず
私 あなたの所へ お嫁に来ました
遠い国から来たのに あなたはお留守
サササ サラダ サラダの国から来た娘

夜が来て ふくろうがないても
私こわくない ここで待ってる
あなたが心を 開けてくれるまで
ひざをかかえて 一人すわってる
私あなたの所へ お嫁に来ました
私の夢と心を かごにつめて
サササ サラダ サラダの国から来た娘


24.ぬけがら

作詞:イルカ
作曲:イルカ

大事な物を おとした時は
胸がつまって 歩きにくい
あなたは私の心持って
どこへ行ってしまったの
ここにいる私は 私なのかしら?
風にないてる ぬけがらみたい
あなたはきっと 私の心の
つばさ だったのでしょう

糸杉の林は暗くて
私には 似合わないと思う
恋はもろい パステルみたい
でも美しいと 信じてる
悲しい顔は 誰にでも出来る
心に涙を かくしたら
花束だいて 空を飛びます
いつか見た 絵のように


25.あなたへの手紙

作詞:イルカ
作曲:イルカ

あなたの好きな本のページに
手描きのしおりはさんで閉じた
いつも会っているのに
今夜は手紙を書きたいの…

My Dear… My Dear…
美しい響きね
My Dear… My Dear…
おやすみなさい あなた

きのうはどこへ出かけていたの?
おこってなんかいるわけじゃない
男の人は恋しても
友達大事にするものなのね

My Dear… My Dear…
美しい響きね
My Dear… My Dear…
おやすみなさい あなた

あなたの為に飾ったフリージア
微笑みかけて私を見てる
忘れていった小さな銅貨
すべてにあなたを感じるの

My Dear… My Dear…
美しい響きね
My Dear… My Dear…
おやすみなさい あなた


26.Lovin' Spoonful

作詞:イルカ
作曲:イルカ

紅茶にハニー・ブランデー
あなたを想う夜
紅茶にハニー・ブランデー
ため息が揺らめく
ホッホッ ほんのり 頬を染めて
ポッポッ ポッカリ すきま風背中が寒いわ
紅茶にハニー・ブランデー
憧れていいかしら
紅茶にハニー・ブランデー
一匙の熱い愛

優柔不断のあなたを
愛しちゃったりして…
掴み所のないあなたに
何でもすぐ許しちゃうから
甘くみられてる…

紅茶にハニー・ブランデー
瞼が重いけど
紅茶にハニー・ブランデー
心は起きてる
ふっふっ ふんわり 毛布に包まれても
そっそっ 外は雨 ガラス一枚隔てて
紅茶にハニー・ブランデー
いつだってそうなの
紅茶にハニー・ブランデー
紙一重の愛だわ


27.眠らなくても会いたくて

作詞:イルカ
作曲:イルカ

最終便に飛びのって
今から会いに行くから
車で迎えに来てね
着替えは小ビンでゆれてる
あなたの好きな香りだけ

眠らなくても会いたくて
眠らなくても会いたくて
眠らなくても会いたくて
あと1時間で会える

秋になったら又二人で
静かな海に行こうね

白いパジャマでブランチ
雑誌の切り抜きみたいに
話したい事が山程あるの

眠らなくても会いたくて
眠らなくても会いたくて
眠らなくても会いたくて
あと22分で会える

一番列車を乗り継いで
もうすぐ帰らなくちゃ
きっと淋しさだけかかえて
いつでも困らせてごめんね
着いたらあなたに Morning Call

眠らなくても会いたくて
眠らなくても会いたくて
眠らなくても会いたくて
あと17分で会える

あと12分で会える

あと5分半で会える


28.女はつらいよ

作詞:イルカ
作曲:イルカ

仕事に追いたてられて
人にも疲れ果てて
部屋に帰った時には
何もかも忘れて

ただあなたの胸の中
飛び込みたいの
洗いっぱなしの素顔のままで
愚痴をこぼしてもいいかしら

ゆっくりと夜に揺られて
こうしてふたりきりの時だけ
いつもと違う私を
見せてあげるわ

「こんな時だけいつでも
素直になるんだから」って
あなたはすぐに言うけど
優しいその目が好き

私だって解ってるの
いつもかわいい私で
いられたらいいな毎日
あなたにもたれて

人には明日が待ってて
朝になれば着替えて出てゆく
時計の針に追われて
人波の中を

だからゆっくりと夜に揺られて
こうしてふたりの時だけ
いつもと違う私を
見せてあげるわ

見せてあげるわ
見せてあげるわ


29.たそがれホテル -ヘミングウェイ夫人の面影によせて-

作詞:イルカ
作曲:イルカ

おだやかな昼下がり グラスを陽射しに翳して
虹を見ているあなた
季節はずれのホテル 誰もいないサン・ルーム
話かければやさしいまなざし

ロブスターが眠る カリヴの水平線
三日月が沈むまで あの人と過ごした

そんな話をする時 瞳がうるんでた
たそがれホテルの女主人

額に飾られた白い船に乗って
いつか帰る人待ってる
パイプもひげそりも机のペン立ても
本のページさえそのままに

その中でただ一つ 時計だけが動くけど
あなたにはかなわない あんな愛をつかむまで

貝殻やサンゴを窓辺に並べて
海をいつまでも見詰めてる
たそがれホテルの女主人


30.夕焼けのフォトグラフ

作詞:Micheal Sullivan・Paulo Massadas・日本語詞:イルカ
作曲:Micheal Sullivan・Paulo Massadas

黄昏の街 クルマを走らせれば
あなたと偶然 会えるような気がして
通りすぎるのは 恋人たち
あんな風に歩いた事も なつかしく今
私の事も 想い出すかしら
お互いに 淋しさかくし 生きていく私たちね
きょうは少し遠まわりして 一人で走ってる

あなたの部屋から見たあの空
夕焼けのフォト・グラフ
胸の中に焼きついて はなれないのよ 今も…

雨に濡れてる 待ち合わせの場所
あの日の二人を 思い出させるわ
行き先も言わず いつもあなたは
クルマを走らせる その横で
あの頃の私はいつも 幸せだったけど…
「もう 会えないの…」と言えなくて
一人決めた 心をかくして 外を見れば
夕暮れの街 かすんで見えていた

色褪せる事はなくて
夕焼けのフォト・グラフ
どんなに遠く離れても 私の胸には今も…

あなたの部屋から見たあの空
夕焼けのフォト・グラフ
胸の中に焼きついて はなれないのよ 今も…


31.小夜鳴き鳥

作詞:イルカ
作曲:イルカ

見上げた空 一つ星が いつも
私の事を 見てる それは 小夜鳴き鳥

流れ 流れて どこまでも
私の恋は 止めどなくて

おとなになって ウソもついて
少し悲しいけど 私は私

夜鳴く鳥 その歌声は
すべて許して おやりね やさしく包んで おやりと言うの

愛し 愛されて いる筈なのに
ウソさえ 見えて 悲しくなる

ハスの花の様な 笑顔
いつも たやさずに いたい

さがし さがして 今でさえ
本当の愛を ほしがるなんて

夜鳴く鳥 やさしい声は 子守唄のように響く


32.ダイヤモンド

作詞:イルカ
作曲:イルカ

風は遠くから 流れてやって来る
枝から枝へと 音を伝えて

私は喜びを人へ伝えたかしら
しあわせを誰かに渡したかしら

人という文字は寄り添い合ってると
幼い頃から 聞かされたけど

ダイヤモンド 人恋しい
ダイヤモンド 心が溶け合う時に見えるのは
ダイヤモンド その光
ダイヤモンド 人の心が放つ光の形

人と人が出逢い そして別れて行く
それは光の形に よく似ている

同じ様な心を持ってる人々が
同じ方へ手繰り寄せられて行く

ダイヤモンド 人恋しい
ダイヤモンド 心が溶け合う時に見えるのは
ダイヤモンド その光
ダイヤモンド 出逢いと別れそれは光の形


33.想い出と言う名の妖精(フェアリィ)

作詞:イルカ
作曲:イルカ

未来の私が 色んな気持ちを
歌にして ほしいと 時々 送って来る
その中に悲しい話を みつけると
私は そっと 土に 埋めてしまうの

悲しい歌は 歌わない
歌は命を持っていて 歌ってるうちに力を持つから
光に満ちた歌を 歌いたい
でも時々 悲しい歌を創るのは
淋しい あなたの心の近くに居たいから………

過去の私は受け止め上手で
悲しみをすぐに 想い出に変える
想い出を海でやさしく揺れる
貝殻の中に しまっておいてくれる

想い出は誰が作るの?
虹の彼方に住む妖精(フェアリィ)
あの子は妖精 きれいな名前を持ってる
みつけてごらん 想い出という名の妖精
みつけてごらん 想い出という名の妖精

悲しい歌は 歌わない
歌は命を持っていて 歌ってるうちに力を持つから
光に満ちた歌を 歌いたい
でも時々 悲しい歌を創るのは
淋しい あなたの心の近くに居たいから


34.ラピスの丘で ~Lapislazuli~

作詞:イルカ
作曲:イルカ

ラピスの丘の上 あなたが待っている
両手を差しのべて ここまでおいでよと

ラピスの丘の上 風が吹きぬけてく
いくつもの時代が 白い雲のように

「いつ君に会ったのか想いだせない」
ひとりごとみたいに あなたは私につぶやいた

そうよ心に描く事は 二人同じ
遠い音 きっとどこかで一緒にいた様で

ラピスの丘の上 時空を飛び越えて
今ここで あなたに再びめぐり会えた

あなたが書いた地図を指でたどり
小さな旅も いつか一緒に行けると思ってる

どこへも行かないで 目を閉じれば
あなたが すぐに見えるよ 自由と夢の国も

ラピスの丘の上 淋しさを暖めて
君を待っているよと あなたがくれた言葉

ラピスの丘の上 あなたが待っている
両手を差しのべて ここまでおいでよと……


35.鈴の音

作詞:イルカ
作曲:イルカ

私が生まれようと していた時
私は一人 空を飛びながら
私の行方を 探してた
父母になれる二人を探してた

あなたもきっと 同じだったはず
今は遠い記憶になってても
時々 思い出す事があるでしょう
夢の中で 懐かしい 鈴の音の中で

私が今ここにいるのは
ここに生まれて来たかったから
私が今ここにいるのは
あなたと出会いたかったから

あなたが生まれようとしていた時
あなたの目には何が見えてたの


36.真冬の天使

作詞:イルカ
作曲:イルカ

この広い空の下 どこにでも天使はいるの
あの街角にも 雪のない砂漠でも
いつも心は ふるえてる

眠ってる時には オトナも天使にもどれる
目が覚めたら そのままの心を
持って一日を すごせたらいいね

100枚セーターが あっても
着る時は 1枚あればいい
みんなが 暖かくなる事
それが 本当のしあわせ

生まれくる子供たち 皆んな私たちの天使
泣いてる天使を 見かけたらあなたの愛で
抱きしめて あげて欲しいの
一つのパンは 小さくても
わけたら 心がふくらむ
みんなが 暖かくなる事
それが 本当の幸せ

みんなが 暖かくなる事
それが 本当の幸せ

この空はひとつ
君とつながってるね
海と大地と私たちも

心の窓そっと
あけてごらんよ
そこにはいつもちいさなそら


37.はんぶんこ

作詞:イルカ
作曲:イルカ

願い事を聞いてくれるなら
ひとつだけ欲しい物があるの
あなたがいつも抱えている
淋しさ半分下さいな

願い事が届くならば
少しだけ欲しい物があるの
あなたの肩に乗せている
重荷を半分下さいな

そんな事しか出来ないけど
今のあなたのそばに居たくて

悲しみも苦しみも
何でも分け合ってきたじゃない
これからも私がここに居る事
忘れないでねはんぶんこ
悲しみも淋しさもはんぶんこ

思い返せばいつだって
あなたから愛をもらっていた
これからは私が恩返し
出来るようにきっとなるからね

微笑みも幸せも
はんぶんこ
はんぶんこ
はんぶんこ


38.はるじょおん ひめじょおん ~野生の花~

作詞:イルカ
作曲:イルカ

あなたに初めて出逢った日 懐かしい気持ちに包まれた
きっといつまでもこの人と 居る様な氣がした 遠いあの日

花の種が 飛んで行く 何処へ 行ってしまうの
時は流れて 行くものと 春風が頬をなでた

はるじょおん ひめじょおん ふるさと離れた あの空に
はるじょおん ひめじょおん 再び花を咲かせるのでしょう 野生の花を
あなたを追いかけ 飛んで来た 見付けてくれて ありがとう

あなたはいつも早足で 心は千里も先を行く
時々振り向き こう言うの 「お前らしく 歩いておいで」と

花の種が 飛んで行く あなたの魂も こんな風に
見知らぬ星まで 行くのかな 流星が またたいた

はるじょおん ひめじょおん あなた追いかけて 飛んで来たのに
はるじょおん ひめじょおん いつか一緒の 想い咲かせよう
あの日の様に
風と共に 時を越えて あなたを見付けに 行くから

はるじょおん ひめじょおん あなたの姿 此処になくても
はるじょおん ひめじょおん 再び花を共に咲かせよう あの日の様に
風と共に 時を越えて 見付けてくれて ありがとう

はるじょおん ひめじょおん
はるじょおん ひめじょおん
はるじょおん ひめじょおん